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神倉神社(カミクラジンジャ)熊野大神降臨聖地 全国熊野神社総本宮摂社 (和歌山県新宮市)

和歌山県
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神倉神社(かみくらじんじゃ)

住所 〒647-0044 和歌山県新宮市神倉1-13-8

TEL 0735-22-2533(熊野速玉大社)

参拝時間 境内自由(無休)

駐車場 無料:7台(神倉神社来訪者駐車場)

トイレ あり

【概要】
熊野三山に祀られている熊野権現が、初めて地上に降臨した場所がここのゴトビキ岩だといわれています。ゴトビキ岩自体が神倉神社の御神体になります。


【歴史】
神倉神社は、和歌山県新宮市にある神社で、熊野三山の一つである熊野速玉大社の摂社です。境内地は国の史跡「熊野三山」の一部、および世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部であり、神倉神社の創建年代は128年頃といわれています。

神倉山は、神武天皇が東征の際に登った天磐盾(あまのいわたて、あめのいわたて)の山であるという伝承があります。

神倉山の神社である神倉神社は、熊野信仰が盛んになるにつれて熊野権現が最初に降臨した場所であるとされるようになりまし。
中世には神倉聖と呼ばれる社僧や妙心尼寺などが運営にあたり、鎌倉時代には「神倉社(かんくらしゃ)」と改められ、現在の名称となり広い地域において権威を誇りました。

近世初期にかけて災害に見舞われ、豊臣秀長の放火によって焼失したこともありましたが、2人の修験者とともに西国9か国に勧進に赴いて再興を成し遂げました。
近世以降は紀州徳川家や新宮領主の浅野氏・水野氏の崇敬を受けました。

境内には社殿と並宮のほか、大黒天を祀る御供所、満山社、子安社、中の地蔵堂がありましが、明治3年に倒壊し、1907年には熊野速玉大社に合祀されました。
しかし、1918年に祠を再建し、昭和期に社務所、鳥居などが再建されました。

現在は社務所に常駐の神職はおらず、熊野速玉大社の境外社として扱われています。
江戸時代には幕府から朱印状を授けられ、御朱印には「熊野三山元宮」と記載されています。

【祭祀】
「御燈祭り」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている火祭りで、「上がり子」と呼ばれるたいまつを持った2000人を超える男たちが、五穀豊じょうや家内安全などを願って、538段ある急な石段を駆け下りる神事が名物として知られています。
この祭りに参加する男たちは、神社の境内で行われる「上がり子選び」という儀式で選ばれます。

選ばれた男たちは、神社の境内で行われる「上がり子の舞」を踊り、その後、538段ある急な石段を駆け下ります。
この祭りは毎年2月6日に行われます。
「お燈まつり」は、平成28年1月に国の重要無形民俗文化財として指定されています。

【熊野詣り】熊野三山の神々を祀る熊野本宮大社への参拝が、古くからこの地域で行われてきました。そのため、神倉神社でも毎年、熊野詣りが行われます。
この祭りでは、神倉神社の神職や氏子たちが、熊野本宮大社に参詣し、その帰りに神倉神社に帰るというものです。

熊野詣りは、古くから熊野信仰の一環として行われてきた祭りであり、多くの人々が参加する大規模なものとなっています。
熊野詣りでは、神社から出発して、熊野本宮大社までの道程を歩いて参拝を行います。
この道程は、山々や森林を通り、自然と共に歩くことで神々との交信を感じることができるとされています。

【建築物】
神倉神社には、数多くの建築物があります。まず、神社の入り口には、朱塗りの「鳥居(とりい)」があります。鳥居をくぐることで、神聖な空間に足を踏み入れることができます。
また、鳥居の左右には、「狛犬(こまいぬ)」と呼ばれる石像が置かれています。狛犬は、邪気を払う守り神として、神社の入り口に必ず置かれるものです。

次に、神社の境内には、本殿や拝殿などの建物があります。神倉神社の本殿は、国の重要文化財に指定されており、建築様式は「棟札造り」と呼ばれるものです。
棟札造りは、屋根の梁に札を挟み込んで組み立てる方法で、古くからの技術を駆使して建てられたものです。

本殿の正面には、「唐破風(からはふ)」と呼ばれる、中央が突き出した特徴的な屋根があります。
また、拝殿には、大小の「鳥居」があり、神聖な空間に入る前に、手を合わせて拝礼することができます。


【アクセス】
神倉神社へのアクセスについてですが、最寄りの駅はJR紀勢本線の新宮駅で、そこから神倉神社までは徒歩で約15分程度の距離、路線バスでは「裁判所前」下車、徒歩約5分です。また、車を利用する場合は国道42号線、新宮市街地の神倉神社看板を曲がると入り口に着きます。

【まとめ】
和歌山県新宮市神倉神社は、古くから熊野信仰の中心地として、多くの信仰を集めてきました。自然と共に神々との交信を感じることができる「野詣り」や、神輿を担いで巡る「神幸祭」など、多くの祭りが行われ、地域の人々の信仰心を育んでいます。

また、国の重要文化財に指定された本殿や、古代技術を駆使して建てられた建築物も見どころのひとつです。周辺には、熊野古道や磯前神社、荒神峠など、多くの観光スポットもあります。

神倉神社は、その歴史の深さや、豪華な社殿などから、和歌山県内でも有数のパワースポットとして知られています。
なお、神倉神社周辺には、多くの観光スポットがあります。

まず、熊野古道が有名で、熊野本宮大社への道のりを歩くことができます。
また、熊野灘に面した磯前神社や、古代日本の歴史を感じられる荒神峠なども見所です。

また、熊野市内には、熊野三山のひとつである熊野速玉大社や、熊野那智大社などの神社があり、熊野信仰を感じることができます。
和歌山県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

熊野速玉大社公式ホームページ

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